会員限定イベント

平成28年3月13日(日) ミュージアムフレンズデー「洞くつ探検スペシャルガイド」

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日 時 平成28年3月13日(日)
午前の部 10:00~12:00 
午後の部 13:00~15:00
場 所 自然博物館企画展示室・セミナーハウス
定 員 60名
(午前の部,午後の部 各30名)
※応募者多数の場合,抽選となります。
講 師 自然博物館地学研究室職員
参加費 おひとり         100円
※保険料・消耗品代として
 
*当日のおおまかな日程は会員のみなさまに郵送でお送りしております。お申し込み前にご確認ください。
*申込締め切り:平成28年2月28日必着*

平成28年3月13日(日),友の会会員限定イベント ミュージアムフレンズデー第65回企画展「洞くつ探検スペシャルガイド」を実施しました。午前の部,午後の部それぞれ30名の募集で2時間の内容でした。まず午前の部,ガイドの前半を地学研究室の諸橋先生から洞くつや鍾乳洞について,続いて植物研究室の鵜沢先生から洞くつの生きものについての解説がありました。午後は午前同様諸橋先生から始まり,後半部分で洞くつの探検と調査について,地学研究室の相田先生からの解説となりました。それぞれの先生方の解説に参加者は熱心に耳を傾けていました。スペシャルガイドが終了後セミナーハウスに移動し,コウモリの折り紙と紙飛行機の工作をしました。折り紙のコウモリには動眼(目玉)を付け,よりかわいく完成です。その後コウモリの紙飛行機を作り,参加者全員で飛行機飛ばしに挑戦,羽の折りを調整したりクリップの位置を確認したり,子どもたちはもちろんの事大人も童心にかえって楽しんだひとときで,よい思い出をつくることができました。



諸橋先生による鍾乳洞のジオラマのレクチャーです。鐘乳管やつらら石,石柱,石筍など本物そっくりに作られています。地下水の一滴一滴がこの美しい造形美を作るという説明に参加者も感動した様子でした。

洞くつの生きものたちについては鵜沢先生からの説明です。円柱形の水槽で元気に泳いでいるのが,ブラインド・ケーブカラシンです。洞くつの暗闇の中では目を使うことはなく退化し,見るためのエネルギーを節約しているそうです。

-光る洞くつの正体-写真の中できれいに輝いているグローワームです。天井の巣から粘液が数珠状に連なった光る糸をたくさん垂らし,小さな昆虫を捕えて食べます。ニュージーランドのワイトモ洞くつでは人気の観光スポットだそうです。

洞くつ探検の道具やルール,また調査の歴史等,相田先生からの解説です。19世紀後半に洞窟学が確立したそうです。当時の洞くつの調査は現在と違って大分危険だったようです。暗くて狭い,想像しただけでも怖い気がします。

企画展のスペシャルガイドが終了後,セミナーハウスで工作です。色とりどりに折られているのがコウモリの折り紙です。動眼を付けてちょっとひょうきんな顔が完成しました。その下はラインに沿って切り抜き,羽の折りを工夫した紙飛行機です。みなさん真剣そのものでした。

コウモリ紙飛行機が完成後は皆で飛ばしました。簡単な切り抜きの紙飛行機ですが,なかなか優雅に飛び続けます。参加者全員が夢中になって飛ばしていたため,終了の時間を告げるのが申し訳ないくらいでした。