平成23年度 イベント報告

平成24年3月18日(日) ミュージアムフレンズデー

平成24年3月18日は,友の会17歳の誕生日!みなさんと一緒に植物をたのしむ時間を過ごしました。第1部は「知ってたのしい」がテーマのレクチャーの部で,自然博物館の小幡先生に現在開催中の企画展の特別レクチャーを,国立科学博物館の海老原先生にシダレクチャーをしていただきました。1000種類といわれている日本のシダが絶滅の危機に瀕していることや,その原因のひとつにシカの食害があげられることなど,貴重なお話を聞くことができました。第2部は「触ってたのしい」がテーマの体験の部で,シダ植物のたたき染めをしました。第3部は「食べてたのしい」のお楽しみの部。シダ植物のわらびからとれた“本わらび粉”使用のわらび餅を味わいました。驚くほどの弾力,もちもちぷるぷるな食感・・・植物の力を感じることができました。

 

今日のテーマのシダ植物 たたき初めでたたいてます
平成24年2月11日(土)~12日(日) 宿泊イベント「雪の上のアニマルトラッキング」

今年の宿泊イベントの舞台は一面銀世界の奥日光です。2日目は朝からスノーシューをはいて動物や動物の痕跡探しに出発しました!!ふわふわのパウダースノーの上を歩いていると,氷点下でも体はポカポカ。耳を澄ませば小鳥のさえずりが聞こえ,キクイタダキやカワガラスの姿をみることもできました。また雪の上にはシカやネズミの足跡が,木の幹にはキツツキのあけた穴やクマのつめ跡,サルの食痕が残されおり,野生動物の存在を身近に感じることができました。1日目も日中は宇都宮動物園でエサをあげながら動物をじっくり観察し,夜は宿で博物館の先生からクマやサカナのお話を聞き,動物づくしの2日間でした。

 

登りはちょっと大変! 長い鼻を伸ばしてくれます
平成24年1月15日(日) 野鳥観察会「ネイチャーウォーキングinすがおぬま」

博物館のお隣の菅生沼には,毎年冬には300羽を越えるコハクチョウや様々なカモの仲間がやってきます。冬晴れの空の下,会員のみなさんと菅生沼での野鳥観察とウォーキングを楽しみました。菅生沼遊歩道を歩き始めると,すぐにシメやシジュウカラ,モズの姿が見られ,双眼鏡やフィールドスコープで覗いているとなかなか先に進めません。また午前中のゴール・天神山ではたくさんのコハクチョウが手を伸ばせば届きそうな距離で待っていてくれました。午後は博物館のそばへ移動し,ふれあい橋で観察です。なんとカワセミが何度もホバリングして魚を狙ってダイビングする姿が見られました!博物館の野外券売所では双眼鏡の貸出も行っていますのでぜひご利用ください。

 

コハクチョウ発見! こんなに近くで見られました
平成23年12月17日(土) よるぞら観察会「ふたご座流星群」

ふたご座流星群は12月15日未明にピークをむかえました。その3日後に会員のみなさんとの観察に挑戦しました。特大の流星はみることができませんでしたが,寒い中根気強く頑張った方は1~2個の流星を発見することができました。一緒に観察した事務局員は大きな願い事を用意して待っていたのですが,結局みられずじまい。。。残念ではありましたが,たくさんの方と同じ空間でよるそらをじっくりと眺める時間は,とても楽しいものでした。今後も,しぶんぎ座流星群(1月4日)など宇宙の話題が続きますので,みなさんも宇宙を感じてみてはいかがでしょうか。

 

観察中はこんな感じ 望遠鏡で木星もみました
平成23年12月4日(日) クリスマスレクチャー

12月にはいってすぐの日曜日,友の会恒例のクリスマスレクチャーを実施しました。第1部では,菅谷館長の「タツのおはなし」があり,十二支の中で唯一架空の動物であるタツが,みんなの周りの意外と身近なところにいることが紹介されました。続いて,鍵盤ハーモニカを使用する音楽ユニット“ゴーヤ・パラダイス☆”によるクリスマスコンサートがあり,あの大人気曲「マル・マル・モリ・モリ!」をみんなで歌って踊りました。第2部では,博物館でしか体験できないものを・・・と,みんなで昆虫食を食べてみました。これが,大人気!!最初は子どもも大人もおっかなびっくり食べていましたが,あまりのおいしさに順番待ちの行列ができてしまいました。最後にはサンタさんも登場し,楽しい楽しい1日となりました。

 

鍵盤ハーモニカコンサート サンタさんからプレゼント
平成23年9月10日(土) よるそら観察会「お月見会」

待ちに待ったこの日,集まった80人の会員の皆さんと共にお月見をしました。偶然にも隣町の常総きぬ川花火大会と重なり,屋上からは美しく輝く月と,華麗に打ちあがる花火を鑑賞することができました。約200倍の倍率の望遠鏡で見る月の表面は,クレーターの淵まではっきりと確認することができ,「まるで宇宙で見てるみたい」と歓声があがりました。お月見会の間には,月見団子を食べる時間があり,「月とうさぎの話」の朗読の時間があり,秋の夜を満喫することができました。今回のコンセプトは,昔から伝わるお月見の習慣を体験すること。そこで,屋上には神様への供え物も用意し,みんなで感謝とお祈りをささげました。

 

しおりの表紙 屋上の供え物
平成23年7月3日(日) きのこ観察会「きのこ博士になろう」

きのこ博士になるきっかけになればと企画した今回のイベント。5時間半に及ぶ長時間でしたが,午前中は野外施設のきのこ観察,きのこの同定,お昼の時間にはみんなできのこ汁づくり,午後にはきのこのスケッチとぬり絵,パズル遊びと充実した時間を過ごせました。きのこの世界は奥が深く,その役割は地球を支えるミラクルパワー。そのことをじっくりと感じていただけたようです。ちなみにきのこ汁の材料は,エリンギ,ぶなしめじ,そしてあの有名な美浦村のマッシュルームでした。きのこのだしがたっぷりでてて,とてもおいしかったです。

 

きのこをみんなで覗き込む きのこ汁づくり
平成23年5月15日(日) 植物観察会「春の植物たんさく隊~博物館は花ざかり~」

さわやかな青空の下で開催された今年の植物観察会は,博物館の野外施設と菅生沼を観察するという豪華二本立て企画。午前中は“身近な植物たち”をテーマに博物館の野外を歩き,トチノキやホオノキの花もみることができました。午後は“レッドデータの植物たち”をテーマに希少な植物が生育する菅生沼を歩きました。ちょうど絶滅危惧植物のタチスミレやエキサイゼリの花もみられ,参加者からは「これらの希少植物を守っていかなくては・・・」という声もありました。健気に咲く姿にみなさん感じるものがあったようです。この時期,博物館は花ざかり。みなさんもぜひ歩いてさまざまな植物を探索してみてください。

 

菅生沼で青空レクチャー ノイバラの花